HOME > コラム > 専門職大学制度の特色と振興について

専門職大学制度の特色と振興について

専門職大学・専門職短期大学(以下「専門職大学等」といいます)は、特定の職業のプロフェッショナルになるために必要な知識・理論と実践的なスキルの両方を身に付けることのできるハイブリッドな新しい大学として、平成31年にスタートしました。令和3年4月時点で、専門職大学14校、専門職短期大学3校が開設されています。

専門職大学制度の特色として、現場経験豊富な「実務家教員」による実践的な授業や、企業等の現場における長期の「臨地実務実習」が知られています。その他にも、産業界や地域社会が専門職大学等と連携し、社会や業界の実情を教育に反映させる「教育課程連携協議会」や、専攻する職業分野に関連する他分野を学ぶことにより、一つの専門性に留まらない創造的な能力を修得する「展開科目」といった、従来の大学や専門学校にはない特徴がありますが、これらはあまり知られていません。

専門職大学制度が開始され3年が経ち、各専門職大学等ではターゲットとする職業に応じた特色ある教育が行われています。文部科学省としては、専門職大学等の優れた教育の実例を交えて専門職大学制度のリアルな魅力を周知するなど、専門職大学制度の振興に努めて参ります。